飯野和 作 福音館書店 1999年
ねぎぼうずのあさたろうはあさつき村の畑で元気に育っています。
ある日、おようちゃんをごんべえとちょうきちがいじめています。
あさたろうは勢いよくねぎ畑を飛び出し、ねぎ汁を噴出しておようちゃんを助けました。
ごんべえたちはいつか仕返しに来るに決まっています。そこで、あさたろうはしばらく旅に出ることに。回し合羽に三度笠。おっかさんの持たせてくれたものを腰につけて出発です。
東海道に出ました。茶店で休んで団子を食べ、歩き始めたあさたろうの前に怪しい浪人が。ごんべえに頼まれてあさたろうを狙ってつけてきたのです。
大ピンチのあさたろうを救ったのはおっかさんの荷物のなかにあったわさびとうがらし。
「おっかさ―ん ありがとう—」
あさたろうはおっかさんのわさびととうがらしをお守りに旅を続けます。
味わいのある手書き文字とともに浪曲調の義理人情の物語が展開されるあさたろうシリーズ第一巻です。
浪曲のように読んでみたいと思うのですが・・・。