フランツ=ヨーゼフ・ファイニク 作 フェレーナ・バルハウス 絵 ささきたづこ 訳
あかね書房 2006年
リーザは耳が聞こえません。
ある日、広場に行き、ベンチに座っていたら、ひとりの男の子が手を使って話しかけてきました。
リーザは嬉しくなって、手を使ってこたえました。その男の子はトーマス。
二人がいそがしく手を動かしながら話しているのを、ほかの子どもたちはめずらしそうに眺めています。
トーマスがなぜ手話ができるかというと、トーマスのお父さんとお母さんは耳が聞こえないので、家では手で話しているのです。
手話に興味をもった子どもたちは、こんなときはどうするの?あんなときにはどうするの?と質問します。
そして、とうとうトーマスの家にみんなでやって来ました。
ドアのベルを鳴らすと大きなランプがともることなど、さまざまな生活の工夫にみんなはびっくり。
こうやって自然な形で障がいのある人たちと出会い、仲良くなって、互いの暮らしに思いを及ぼすことができる関係って、とっても素敵ですね。