なかの真美 世界文化社 2023年
この作品がなかのさんの絵本作家デビューです。
なかのさんの細密画の魔法にかかると、愛らしいものはさらに愛らしく、摩訶不思議なものはさらに不思議に感じます。
むかしから不思議なことが起こると言われている土地の、高い崖の古い家にねこが住んでいました。
ある日、ねこは色とりどりに輝く石をみつけました。
はじめは包丁がわりに使ってみました。すると石はどんどん大きくなっていくのです。
その度に、お皿、テーブル、ベッドとして使いました。
そして、ある日、部屋の中に水が押し寄せて・・・・・・
石をねこの家の窓辺に置いたのは誰だったのでしょう。