絵本日記「1年365冊」

『詩303P』 | 言の葉のうつわ

『詩303P』

2023.01.13

内田麟太郎  杉野ギーノス 絵  寄藤文平 装幀

 内田さん曰く「ブリキのロボットがあっかんベーをしている」表紙絵。これは「未知との遭遇」だそう。

 

  じいさまになりぼくはわかった

  そのひとが

  ずっとそばにいてくれたことを(「ぼくのかみさま」より)

  とけい.・・・・・・やすみじかん

  いもむし・・・・・・こしのくびれ

  むかで・・・・・・げたばこ(「ほしいもの」より)

 内田さんの真髄がここにある。優しく深い気づきも、一見ナンセンスに思える哀しみも含んだユーモアも。

 この100篇を何巡したら味わい尽くせるのだろうかと思う詩集です。

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