2023.01.13
内田麟太郎 杉野ギーノス 絵 寄藤文平 装幀
内田さん曰く「ブリキのロボットがあっかんベーをしている」表紙絵。これは「未知との遭遇」だそう。
じいさまになりぼくはわかった
そのひとが
ずっとそばにいてくれたことを(「ぼくのかみさま」より)
とけい.・・・・・・やすみじかん
いもむし・・・・・・こしのくびれ
むかで・・・・・・げたばこ(「ほしいもの」より)
内田さんの真髄がここにある。優しく深い気づきも、一見ナンセンスに思える哀しみも含んだユーモアも。
この100篇を何巡したら味わい尽くせるのだろうかと思う詩集です。