2023.01.16
佐野洋子 講談社 1977年
100万回も死なない猫がいました。いつも猫は誰かの猫で、いろいろな飼い主に可愛がられました。でも、猫は飼い主を好きになったことはありませんでした。猫が死ぬと飼い主は悲しみました。猫は平気でした。そのたびに次の飼い主に飼われる猫に生まれ変わったのです。
あるとき、猫は誰の猫でもありませんでした。そして、初めて他者を好きになりました。愛することを知った猫は…。