『ミミちゃんのねんねタオル』

2023.01.22

アンバー・スチュアート 文　　レイン・マーロウ 絵　 ささやまゆうこ 訳　 徳間書店 2007年

　幼い子どもたちにはお気に入りの毛布やタオル、ぬいぐるみなどがあるものです。いつもどこでも持ち歩かないと落ち着かない子もいます。

　スヌーピーの仲間のライナスくんもいつも毛布を引きずるようにして持っています。

　英語ではSecurity Blanket 、「安心毛布」と表現されます。
　日本語では「心の杖」と呼びます。杖だから、突然はずされると転んでしまいます。どうやってはずしたらいいのか、悩むパパママもいらっしゃいますね。

　ミミちゃんは大好きなねんねタオルをかたときも放すことはできません。そんなミミちゃんがねんねタオルを野原のどこかに置き忘れてしまいました。パパもママもお兄ちゃんも不安で眠れないミミちゃんを支えるために素敵なことをしてくれます。
　日が経つにつれてミミちゃんはねんねタオルのことを忘れるくらいお外で楽しいことをいっぱい発見するようになりました。

　子育てのお話をするときによくこの絵本に登場してもらいます。
　この世は魅力であふれている！そう子どもたちに伝えるのも、大人の大切な役割の一つですね。