2023.01.29
デイビッド・マクフェイル 作・絵 野中ともそ 訳 ポプラ社 2006年
もぐらは一人で地面の下に暮らしていました。昼間はトンネルを掘り、夜はテレビを見るのが楽しみです。
ある夜、男の人がバイオリンを弾いているのを見ました。今まで聞いたことがない美しい音色でした。もぐらは自分もバイオリンを弾いてみたいと思いました。そして、手紙を書いてバイオリンを注文しました。
毎日、モグラはバイオリンを練習します。はじめはきいきいとひっかくようなひどい音でしたが、ドレミファソラシドが弾けるようになりました。何年も経つといろいろな曲が演奏できるようになり、いつかテレビで見た男の人より上手になっていました。
もぐらはときどき「人々のために演奏するのって、どんな感じなんだろう」と考えました。
自分の音楽が世界を平和にできるかもしれない・・・。
もぐらは自分が穴の中で演奏しているときに、地上で素敵なことが起きているのを知らないでいたのです♪