絵本日記「1年365冊」

『100まんびきのねこ』 | 言の葉のうつわ

『100まんびきのねこ』

2023.03.25

ワンダ・ガアグ 文・絵  いしいももこ 訳  福音館書店 1961年

  

  ワンダ・ガアクはアメリカの作家、イラストレーター。代表作のこの作品は60年以上経った今でも出版され続けている絵本です。

  年とった夫婦はきれいでこじんまりとした家に住んでいました。「幸せではない」二人は猫を飼うことにしました。

  おじいさんがねこを探しに行くと猫でいっぱいの丘に出ました。そこにもここにも猫。百匹、千匹、百万匹、一億、一兆匹の猫がいます。

  「この中から一番きれいなねこを選んで連れて帰ろう」と1匹の猫を拾い上げました。でも、他の猫がどんどん目についていくのです。結局1兆匹の猫を全部引き連れて家に向かいます。

  途中で池がありましたが、猫たちが一斉に水を飲むと、池はすっかり干上がってしまいました。

  草原で猫が一斉に草を食べると、野原の草は1本残らず無くなってしまいました。

  家に帰ると、おばあさんはそんなにたくさんの猫にご飯をやることはできないと言います。そして、どの猫を飼うことにするか、猫たち自身に決めさせようと言いました。

  果たして、どんな結末が???

  

 「欲とは何なのでしょうか」「本当に大切な存在とは・・・」

読みかえすたびにテーマの深さにはまり込んでいきます。

本日午前11時からFM GIFUで放送「ほのりんタイム」の「絵本ライブラリー」でご紹介しています。

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