2023.04.11
A・プーシキン 作 松谷さやか 訳 V・ワシリーエフ 絵 偕成社 2003年
ロシアの民話です。
青い海のほとりにおじいさんとおばあさんが住んでいました。二人は古ぼけた土小屋で暮らし、おじいさんは網で魚を獲り、おばあさんは糸を紡いでいました。
ある日、おじいさんの網に金の魚がかかったのです。その魚は人間のような声で「海に返してくれたらなんでもお望みの物をさしあげます」と言います。
おじいさんは「お礼なんかいるものか、達者でな」と金の魚を海に返してやりました。
家に帰っておばあさんにその話をすると、せめて洗濯桶でももらってくりゃいいのにとおじいさんを叱りました。おじいさんは海に行き、金の魚に頼みました。
次におばあさんは家がほしいと言います。
その次は貴族になりたいと言い、とうとう女王さまになりたいという願いも叶えてもらい、おじいさんを追い払いました。
最後におばあさんが願ったのは海の君主になることでした。
欲張りのおばあさんの最後の願いは果たして・・・。