絵本日記「1年365冊」

『パパとママのたからもの』 | 言の葉のうつわ

『パパとママのたからもの』

2023.04.26

サム・マクブラットニイ 文  アニタ・ジェラーム 絵  小川仁央 訳  評論社 2004年

 

むかし、あるところに、母さんぐまと父さんぐまと三匹のこぐまがいました。

兄妹は同じ日に生まれたお兄ちゃん、お姉ちゃん、坊やです。パパとママはいつも三匹を寝かしつけるとき、「おやすみ。世界でいちばん可愛い子どもたち。」と言います。

ところが、ある日、お兄ちゃんは心配になりました。「ぼくは、他の子みたいに可愛くないかもしれない。」お兄ちゃんだけ鼻のまわりが白くないのです。

お姉ちゃんも「あたしより、他の子たちの方が好きなのかも。」と思いました。ほかの二人は男の子ですから。

坊やも心配になりました、「ぼくが一番ちびすけだ。みんな、ぼくよりずっと大きいもの!」

その夜、三匹は父さんぐまに聞きました、「誰がいちばん好きなの?みんながいちばんにはなれないもの。」

パパの答えはとっても素敵でした。みんなそれを聞いて、いつものように安心して眠りました。

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