2023.06.08
長田弘 作 荒井良二 絵 講談社 1999年
緑って、なんと心安らぐ色なのでしょうか。
表紙、見返し、本編、見返し、裏表紙・・・緑が主役の絵本です。
まるで森林浴をしているみたいな気分になります。
森のなかから呼ぶ声がします。でも、姿は見えません。
「きみの たいせつなものを さがしにゆこう」
水の輝き、花々の色、明るい笑い声、クッキーの素敵なにおい。
そして、「ぜったいになくしてはいけない きみの思い出」と「ぜったいになくしてはけない きみの夢」。
「森が息しているのは ゆたかな沈黙です。」
「森が生きているのは ゆたかな時間です。」
ほら、聞こえてきませんか、どこかで呼ぶ声が。
「だいじなものは 何ですか。」
「たいせつなものは 何ですか。」