2023.06.20
石津ちひろ 文 竹内通雅 絵 理論社2009年
なみこさんは島のゆうびんやさんです。
朝、港に船が着くと、島の人たちが外へ送る手紙や荷物と、島へ届いたものを交換することからゆうびんやさんの仕事が始まります。
なみこさんはお届け物を積み、歌をくちずさみながら自転車をすいすいこいで島を回ります。
時にはなみこさんが自分で作った葉書にメッセージを書いて、届けることもあります。
「おねばあちゃんへ らっきょうがおいしくできあがりました。めしあがってください。」
島のみんなはなみこさんが配達してくれるお手紙や荷物を待っています。
でも、それ以上に楽しみにしているのは、なみこさんのとびっきりの笑顔なんですよ。
この作品にはモデルになった方があります。
沖縄の島で15年間、たった一人で郵便配達を続けてこられた多美子さんです。