2023.06.21
八木田宣子 作 田畑精一 絵 童心社 1975年
せっちゃんは絵を描こうと画用紙とくれよんを用意しました。そのとき、お母さんに呼ばれてせっちゃんは行ってしまったのです。
赤いくれよんが画用紙の上に飛び出してきて、赤いリンゴを描き、「どうだい」といばりました。負けじと黄色いくれよんがバナナを描きました。「リンゴなんかより、ずっと うまそうだろう。」おおげんかを始めました。
黄緑色のくれよんが飛び出してきて「おれちゃったら どう するんだい。せっちゃんが ないちゃいぜ。」
そこでたくさんの種類の果物の絵を描いたほうが勝ちとすることになりました。
イチゴ、レモン、さくらんぼ、なつみかん・・・次に二人が描いたのは赤いぶどうと黄色いぶどう。
みんな、大笑い。
黄緑色のくれよんがふさふさしたぶどうを描きました。すると紫色のくれよんも飛び出してきてたねなしぶどうを描きました。とってもおいしそう。
くれよんたちは箱から飛び出して思い思いの果物を描きました。
そこへせっちゃんの足音が。くれよんたちはさっと箱に入ってしまいました。
たくさんのくだものの絵をみつけたせっちゃんは大喜び。