2023.07.01
ナカオマサトシ 作 澤野秋文 絵 ひさかたチャイルド 2020年
昨日は一年の折り返しの日でした。後半の無病息災を祈って茅の輪くぐりをしたり、水無月ういろうを召し上がったりした方も多いことでしょう。
さあ!2023年後半のスタートです。
暑い夏はやっぱりアイス!ということで、『じごくにアイス』をご紹介いたします。
タイトルは怖いけれど、表紙ではえんま大王と鬼たちと地獄に落ちた人も!?美味しそうにアイスを食べていいます。
どんなお話なのか、ドキドキワクワクしながら進んでいきましょう。
あるところに、評判のアイス屋さんがありました。
アイス屋さんは移動販売。車でやって来て、公園でお店を開きます。
お店の名前は「こたろうアイス」。お店のおにいさんはこたろうさんと言います。
今日も公園んで準備をしていると、女の子が走ってきて「おにいさん、アイス くださいな」。
「いらっしゃい」と言いながら、おっとっと、こたろうは足を滑らせてスッテーン!
気がついたら見たことのない川岸に。こたろうは鬼の船に乗せられました。
船から降りると「さばきのへや」に連れられて・・・。
すると、えんまさまは大慌てで走って行ってしまいます。地獄が火事になりそうなのです。
鬼もこたろうもいっしょうけんめい火を消しました。
ようやく火が消え、ほっとした鬼たちは「つめたいもんでも たべたいなぁ」。
そこでこたろうと鬼たちは地獄のあちこちから材料を集めてきて、アイス作りを始めました。
えんまさまもおいしいアイスに大喜び。
そのとき、「アイスやさーん」と呼ぶ女の子の声が聞こえました。
はたしてこたろうさんは帰ることができるのでしょうか。