2023.07.12
ルドウィッヒ・ベーメルマンス 作・画 瀬田貞二 訳 福音館書店 1972年
マドレーヌとは、フランスの焼き菓子のこと。そんな甘い名前の女の子が主人公です。
パリの寄宿学校に12人の女の子が暮らしていました。
ご飯を食べるのも、歯を磨くのも、ベッドで休むのも、いつも2列になって。
朝9時半には晴れでも雨でも2列になってお散歩に出かけました。
いちばんおちびちゃんはマドレーヌ。元気いっぱいの女の子です。
ある日の真夜中、マドレーヌが起き上がってわーわー泣いています。
先生のミス・クラベルは驚いてすぐにコーン先生を呼んで診察をしてもらいました。
マドレーヌは盲腸炎だったのです。救急車で病院に運ばれ、手術。
2時間後にマドレーヌが目覚めると、そこは今まで見たこともない病室でした。
マドレーヌがずいぶん元気になってきたころ、11人の女の子はミス・クラベルに連れられてお花を持ってお見舞いい出かけました。
病室にはおもちゃにキャンディーに人形の家。そして、マドレーヌのおなかの傷にもびっくり!
その夜、11人がベッドで泣きまねをしています。
「わーわー、もうちょうを きって ちょうだいよー。」