絵本日記「1年365冊」

『みさき』 | 言の葉のうつわ

『みさき』

2023.07.16

内田麟太郎 文  沢田としき 絵  佼成出版社 2009年

ここは離島でしょうか。

島の少年は汽船が来る岬に向かって走ります。

道の途中に恐竜のぬいぐるみが落ちていました。横目で見て走り続ける少年。

しばらく行くと雨が降り出しました。少年はぬいぐるみのところまで戻り、拾い上げます。

「きせんが くる」。ひたすら少年は走ります。土砂降りになり、バス停で雨やどり。

雨があがって、少年はふたたび走り始めます。ぬいぐるみをしっかり握って。

汽船には間に合わなかった。ぬいぐるみに見せます。「うみだよ」。

少年の短いつぶやきだけの文字表現。生命力にあふれた絵。

ページをめくるたびに少年の足音、雨音、草いきれ、潮の香りに包まれます。

『みさき』 | 言の葉のうつわ 『みさき』 | 言の葉のうつわ

お問い合わせ

講演依頼や読み聞かせなど
お気軽にお問い合わせください