2023.07.19
脇和子・脇朋子 再話 大道あや 画 福音館書店 1984年
お月さんのきれいな晩、あたごの浦の砂浜もキラキラ光っていました。
そこへタコがやってきて、砂浜にあった畑で茄子をムシャムシャ食べ始めました。
それをみつけた鯛が、今夜は魚たちを集めて演芸会をしようと言います。
「おーい、演芸会するぞォー」
沖のあっちからもこっちからもいろいろのお魚が集まってきて、歌ったり踊ったり。
そして、かくし芸大会も。
鯛、フグ、タコ、カレイが木に登って芸を披露しました。
そうこうしているうちにお月さんも傾いてきました。
魚たちはそろって海に帰っていき、浜は元の静けさに戻りました。
魚たちのはやし言葉が「妙妙妙妙妙・・・」。
読み聞かせをするときは、みんなで手を叩きながら大きな声で「妙妙妙妙妙・・・」とはやし立てると、一層愉快な気分を味わえます。