2023.07.22
林明子 さく・え 福音館書店 1984年
さあ!今日から夏休みです。
空前のキャンプブーム。
この夏にキャンプの計画を立てている方も多いことでしょう。
これは、ひと晩でキャンプで成長したなほちゃんのお話です。
小さいなほちゃんは、大きい子たちにまじって、つきそいのお母さんなしでひとりでキャンプに行きたいといいました。みんなは口ぐちに「小さい子にはできないよ! 」といいます。なほちゃんは大きい子たちに負けまいと、重い荷物をひとりで背負い、まきを集め、懸命にがんばります。おいしいごはんを食べて、一日が楽しく過ぎていきます。
夜、テントの中でお世話役のおばさんからこわいお話をききました。なほちゃんはなかなか眠りにつけません。夜中、おしっこがしたくなりました。おばさんは起きてくれません。勇気をふりしぼってテントの外に出たなほちゃん、ひとりでトイレができました。
翌朝、なほちゃんは誇らしげに言いました。
「わたし、おおきいこのように ちゃんと キャンプできたよ! 」