2023.07.23
わかやまけん 作・絵 ポプラ社 1981年
涼しい夏の夜、おばけのどろんどろんは小川のほとりを散歩していました。
目の前に何かが光りながら飛んできました。
光るものはどんどん増えておばけみたいな形になります。
「わあっ、ぴかぴかおばけだ。」どろんどろんは怖くなって泣き出しました。
ところが、その光るものはほたるさんだったのです。
どろんどろんとほたるたちが楽しく遊んでいると、天敵のこうもりが!
一度は追い払ったものの、こんどは大群でやって来ました。
ほたるたちはどろんどろんのお腹の中に入ってこうもりたちを撃退しました。
もっと遊ぼうと言うどろんどろんに、ほたるさんたちはお別れを告げます。
「わたしたちが ひかっていられるのは ちょっとのあいだだけなの。」
どろんどろん、またほたるさんたちに会えるといいね。