絵本日記「1年365冊」

『つみきのいえ』 | 言の葉のうつわ

『つみきのいえ』

2023.07.25

加藤久仁男 絵  平田研也 文  白泉社 2009年

加藤久仁男監督、平田研也脚本によるアニメーション映画『つみきのいえ』は、2008年、アニメ映画祭の最高峰と言われるフランス・アヌシー国際アニメーションフェスティバルで最高賞と子ども審査員賞を受賞。その後も数々の賞を受賞しました。

映画が公開された翌年に絵本が発行されています。

ひとりのおじいさんが海の上にある変わった家に住んでいました。

この町では海の水がだんだん上にあがってくるので、住んでいた家が沈むと、その上に新しい家を作るのです。こうしているうちに、積み木を何個も積み上げたような家になってしまいました。

おじいさんは一人きりで住んでいました。3年前におばあさんが亡くなったのです。おばあさんが使っていたエプロンをつけてご飯を作ったり、遠くに住んでいる子どもたちからの手紙を読んだりして、楽しく暮らしています。

町の人たちが引っ越して行っても、おじいさんは住み続けています。

ある年の冬、水があがってきたので、また新しい家を作らなくてはならなくなりました。大工仕事をしていたおじいさんはうっかり道具を落としてしまい、取りに行くために潜水服を着て潜ることにしました。

大工道具は3つ下の家に落ちていました。おじいさんはハッとしました。それはおばあさんと住んでいたときの家でした。おばあさんが亡くなるとき家族が集まっていたときの光景がよみがえります。

おじいさんはつぎつぎと下の家に潜っていきました。

孫たちも遊びに来てにぎやかだったカーニバルの日。娘がお嫁に行く日、若かったおじいさんとおばあさんに初めての赤ちゃんが生まれた日・・・。

どの家もにも思い出がいっぱいです。

春になり、おじいさんの新しい家ができあがりました。

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