2023.09.07
ロジャー・デュポアザン 作・絵 童話館 1997年
題名にひかれて求めた絵本です。
ミルクやさんは毎朝4時に起きます。
ダックスフントのシルビアに声をかけ、アメリアと名づけられたトラックに乗って、町の1軒1軒を回って、新鮮なミルク、カッテージチーズ、ヨーグルトにバターを届けて回ります。
どの家の奥さんもお天気の話をします。
「けっこうな お日よりだわね」
「はっきりしない 晴れかたね。雨になるのかしら?」
「あしたあたり、ひと雨 こないかしら?」などなど。
ミルクやさんは毎日毎日、お天気の話をしながらトラックに飛び降りたり、飛び乗ったりしているのです。
あるとき、ミルクやさんはどの家の前でも止まりませんでした。
アメリアを走らせ続けました。
ミルクやさんとシルビアとアメリアはどんどん知らないところに行き、気ままに過ごしました。もうお天気の話もしなくてもいいのです。
でも、数日経つと、奥さんたちとのお天気談義が懐かしくなってきて・・・。
町ではみんながミルクやさんを探していたのでした。