2023.09.21
きむらゆういち 文 高畠純 絵 福音館書店 2018年
りんごの木の下で実が落ちてくるのを待っていたコブタ。りんごが落ちた!と喜んだのに、岩の横穴のなかにコロコロコロ。せいいっぱい手を伸ばしても「もうちょっと」届かない。そのうちりんごを押してしまって、ますます届かなくなった。そこへサルが通りかかり、手を伸ばしたけれど、やはり「もうちょっと」。次々に通りかかる動物たちに頼むのだけれど、みんな「もうちょっと」。そして、最後には全員がさらに奥へと押してしまう。
さて、りんごはどうなるの???
結末も楽しいのですが、動物が交代しても同じパターンで繰り返される「もうちょっと」が愉快で笑えてきます。