2023.10.23
ハンス・ウィルヘルム 絵と文 久山太市 訳 評論社 1988年
エルフィーはぼくにとって世界でいちばん素晴らしい犬。
ぼくとエルフィーはいっしょに大きくなった。
でも、ぼくよりエルフィーの方がずっと早くおおきくなった。
いつしか、時が経って、ぼくの背がぐんぐん伸び、エルフィーはどんどん太っていった。
エルフィーは年をとって、寝ていることが多くなった。
ある日、エルフィーは、ぼくの部屋でいっしょに寝ている間に、旅立ってしまった。
みんなで庭に埋めて抱き合って泣いた。
ぼくにはひとつの慰めがあった。毎晩エルフィーに「ずーっと、だいすきだよ」って言ったやってたから。