2023.11.02
金子みすゞ 著 矢崎節夫 監修 JULLA出版局 2003年
金子みすゞ全集の一冊です。
秋にぴったりの詩を一篇ご紹介いたします。
山と町がお手紙を交換しています。
秋のおたより
山から町へのお便りは。
「柿の実、栗の実、熟れ候、
ひよどり鶫、鳴き候、
お山はまつりになり候。」
町から山へのおたよりは、
「燕がみんな、去に候。
柳の葉っぱが散り候、
さむく、さみしく、なり候。」