2023.12.12
河原正実 原案 梅田俊作 作・絵 2006年
河原正美さんは4歳のときに小児リウマチにかかり、長い入院を経て、車イス生活になりました。
日本の車イス司書第一号として、福井県の図書館に勤務。
著書『車いす司書 ハート貸し出します』がもとになった絵本です。
おもしろい司書さんが来たと聞いて図書館にやって来たやんちゃ坊主三人。カウンターにいるおんちゃんを見て、「ちっちゃいなあ。ごはん、ちゃんと食べとるか?」そして、車イスを珍しそうに眺めまわします。マサフミが乗ってみることになりましたが、おんちゃんは車イスからソファに移るのにものすごく時間がかかりました。車イスに乗ったマサフミは10分もしないうちに「あかん」と言って戻ってきました。「ノロノロやし、ちょっとした段ものぼれへん。」おんちゃんが車イスに移るのをこんどは三人が手伝います。
そんなふうにして、おんちゃんと三人親しいの交流が始まりました。
偏見や差別はなぜ生まれるのか。おんちゃんと三人のやりとりがたまらなく素敵な作品です。