2023.12.23
岸田衿子 文 スズキコージ 絵 ビリケン出版 2005年
ロシアの民話です。
昔、あるいなかに、子どもの大好きなおじいさんとおばあさんがいました。毎日子どもたちが遊ぶのを見ながら、うちにも可愛い子どもがほしいなあと思っていました。
真冬のある日、子どもたちが雪だるまを作って遊んでいました。
おじいさんとおばあさんもゆきむすめを作り、顔に丸い目をつけたときにゆきむすめはにこっと笑いました。
二人は女の子を大切に育てました。とてもやさしいりこうな子でした。
春が来て雪が溶け始めると、女の子は元気が無くなり、子どもたちと外で遊ぼうとしなくなりました。
夏祭りが近づいて、子どもたちは木苺を摘みに出かけることになりました。
子どもたちはいやがるゆきむすめを連れ出し、日が暮れると焚火をしました。そして、みんなが順番に焚火を飛び越える遊びをし、ゆきむすめの番になりました。飛び越えたとたん、ゆきむすめの姿は・・・。