絵本日記「1年365冊」

『おもちのきもち』 | 言の葉のうつわ

『おもちのきもち』

2024.01.01

1『おもちのきもち』

かがくいひろし  講談社 2005年

たごさくさんちでお餅つき。

お餅は何度も頭をたたかれております。

兄弟たちは、のし棒でのばされたり、プッチンとちぎられたり、さんざんです。

あんこやきなこ、ひどい場合は納豆に混ぜられ、ねばねばに。

その上、ペロリと食べられてしまう。

私は鏡餅と呼ばれ、床の間に飾られ、今のところは大事にされております。

いつなんどき食べられるかわからないので、このたび、逃げ出すことにいたしました。

ペッタン ペッタン ペッタン ペッタン、走ります。

いっしょうけんめい走ってお腹が空いたので、自分の足を味見。

 おや おいしい。

どんどん食べているうちに、体が硬くなってきて、わっかになりました。

村の人が話しています。

 たごさくどん、あんたの ところの かがみもち、えらく おかしな かっこうに なったなあ。

今年も毎日絵本日記をつけてまいります✐

みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。

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