2024.01.03
みやにしたつや 作・絵 金の星社 2011年
とっても力もちのありんこのアリー。
このまえ角砂糖をみつけて、片手でひょいっ!一人で巣まで運んだんだよ。
ビスケットが落ちていたときだって、友だちは持ち上げられなかったんでけれど、ぼくは一人でゴロゴロゴロゴロころがして巣まで運んだよ。
キャンディーなんて、一人で二つ持ちあげて、巣まで。
チョコレートだって任せて。
仲間たちが言いました。
「あれは アリーでも ぜったい むりだね」
みんながアリーを「あれ」のところまでつれていくと・・・
巨大なものが!
「だ、だ、だいじょうぶだよ。みんなは さきに かえっててよ。」
体じゅうの力をふりしぼってもびくともしません。
アリーはにこにこしながら帰ってきました。
「あれは ひょいって かんたんに もちあげられたよ。だけどさ・・・」
「あれを 、もって きたら、おたんじょうびの こどもが かわいそうだろ。へへへ・・・」