2024.01.06
くどうなおこ 詩 あべ弘士 絵 童話屋 1994年
ぞうのぼうやは「とおくへいっちゃ だめよ」とかあさんに言われたけど、とっとこ。
迷子になってしまいました。
ひとりぼっち。「さびしいよ こわいよ」
いつのまにか日が暮れて夜になる。
そのとき聞こえてきたのは、かぜの歌うこもりうた。
「そっとおやすみ ぼうや かあさんは みつかるよ」
朝になり、かぜがかあさんのにおいを運んでくれた。
まっしぐらにとっとこ とっとこ。
「かあさんだ かあさんだ」