絵本日記「1年365冊」

『三ねんねたろう』 | 言の葉のうつわ

『三ねんねたろう』

2024.02.13

おおかわいっせい 文  わたなべさぶろう 絵  ポプラ社 1967年

よく知られている昔話です。三年の間、寝てばかりいた若者が、ある日突然起き出し、村を救うために川の水を引く灌漑の仕事をするという物語。全国にバリエーション豊かなお話が広まっています。

ねたろうは、もともと働き者でした。病気のおっかあを助けて、人に負けないくらいよく働きました。けれども、働いても働いても暮らし向きは楽になりません。この村には田んぼに水を引く川がないのでした。村中が困っていました。雨乞いをするしかありませんでした。

病気のおっかあは「おこめの ごはんがたべたいのう」と言っていましたが、とうとうぽっくり死んでしまいました。それからというもの、ねたろうは「はたらいても はたらいても だめなんやなあ」と魂が抜けたみたいに寝始めました。

お米を納めないので、お役人も押しかけてきましたが、ねたろうは何をされても寝ています。

三ねん三つきたったとき、ねたろうは突然起き上がりました。

そして、どんどん歩き、村境を越えて隣村を過ぎて、大きな川まで来ました。その水を村へ引けば稲が実ると言うのです。村人たちはこんな遠くから水が引けるはずがないと笑います。

あくる日からねたろうは一人で溝を掘り始めました。村の人たちも少しずつ延びていく溝を見て、力を合わせ始めました。

そうして、用水路が完成し、村は困らなくなったということです。

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