2024.02.26
マーガレット・ワイズ・ブラウン 作 H.A.レイ 絵 ふくもとゆみこ 訳 偕成社 1997年
あることろに、動物園に行ってみたいと思っている小さな犬がいました。動物園のすぐぞばにに住んでいたのです。
飼い主のおじさんが動物を見せてあげるよと犬を連れて動物園に出かけました。
ところが入り口に「いぬ おことわり!」と書いてあります。おじさんも犬も、とってもがっかりして帰り始めました。二人を気の毒に思った門番は「にんげんの こどもだったらねえ、いえ にんげんの こどもみたいに みえるだけでもいいんですけれど。」と言いました。
そこで、飼い主のおじさんは犬を人間の子どもに見えるようにさまざまな工夫をしました。床屋で毛をかっとしてもらい、帽子、ワンピース、くつした、靴を買ってやりました。そして、後ろ足だけで歩く練習をさせました。
サングラスもかけ、手袋をはめ、香水をつけて、いよいよ動物園へ。小さい女の子になりすました犬はいろいろな動物を見て回ります。二人はおさるの小屋にやって来ました。犬がおさるのようすをもっとよく見ようと檻にちかづいたとたん、さるたちは犬につかみかかり、帽子やサングラス、ワンピース、くつをもぎ取りました。
おじさんは犬をだきかかえて、いちもくさんに家へ帰りました。