2024.03.21
降矢なな 佼成出版社 2017年
ヤモリのやもじろうとハリネズミのはりきちは、赤ちゃんのときから大の仲良し。
なのに、いつからか、やもじろうははりいちといっしょだとつまらないと思い始めた。はりきちはかけっこがのろいし、木登りもできない。
ある日、やもじろうははりきちに「もう おまえとは あそばないから」と言った。
それでも、はりきちはついてくる。やもじろうがつき飛ばしたら、丘の下へころころ転がり落ちて行った。それでも、はりきちは大丈夫だとにこにこ笑っている。やもじろうは怒らないはりきちに「だいきらい!」と叫んだ。
次の日もやもじろうが遊びに行こうとすると、はりきちが待っていた。やもじろうは別の道に回った。すると、猫が待ちかまえていて、やもじろうを抑えつけた。食べようとしたその時、はりきちが猫をツンツン。
はりきちのおかげで助かったやもじろう。二人はまた仲良しに。