絵本日記「1年365冊」

『すみれおばあちゃんのひみつ』 | 言の葉のうつわ

『すみれおばあちゃんのひみつ』

2024.03.22

稲垣歩子  偕成社 2008年

すみれおばあちゃんは評判のぬいもの上手。エプロン、クッション、カーテン、何でも作ります。

でも、このごろ目が弱ってきて針に糸を通すのが大変になってきたので、困っています。そこで、すみれおばあちゃんは家の前を通る人に「糸を通してくださいな」と頼むことにしています。

今日は孫のレンゲちゃんのワンピースを仕上げる日。ところが雨降りなので、人が通りません。

あきらめようとしたとき、窓際に誰かが。親子のかえるでした。かえるのお母さんがすいっと糸を通してくれました。そして、うちに来てほしいと言うのです。

近くの三角池に行くと、かえるの坊やの蓮の葉っぱのベッドが破けています。すみれおばあちゃんはお魚のアップリケをしてくれました。

羽が破れてしまった蝶々さんには絹のレースで繕ってあげました。木の下に落ちて壊れてしまったひよどりの巣もありったけの糸や端切れで直してあげました。

ところが、大変。糸が無くなってしまいました。これでは、れんげちゃんのワンピースが仕上げありません。みんなは森の奥に急ぎ、くもさんに糸を分けてくださいと頼みました。

ワンピースが出来上がりました。

れんげちゃんは喜んでくるくる回ります。刺繍の糸がきらきら輝いています。雨粒のはじけるような不思議な色でした。

『すみれおばあちゃんのひみつ』 | 言の葉のうつわ 『すみれおばあちゃんのひみつ』 | 言の葉のうつわ

お問い合わせ

講演依頼や読み聞かせなど
お気軽にお問い合わせください