2024.03.26
筒井頼子 作 林明子 絵 福音館書店 1982年
何度読んでも、ドキドキしてしまいます。そして、最後にほっと胸をなでおろします。
あさえが家の前で遊んでいると、お母さんが銀行に行くから待っていてねと言ってお出かけをしました。妹のあやちゃんはねんねしたばかりだから大丈夫だとお母さんは急いで行ってしまいました。
しばらくすると玄関からあやちゃんの泣き声が。あさえはあやちゃんに靴を履かせてやり、手をつないで歩き始めました。
あさえはチョークで道に線路を描き始め、あやちゃんは汽車ポッポになって線路の上を走ってきます。あやちゃんを喜ばせようと夢中で描いているうちに姿が見えなくなっていました。
それからが緊張の連続です。あさえの目線で読者もドキドキする場面が続きます。
公園のお砂場にあやちゃんをみつけたときには、もしかしたらあさえ以上にほっとするかもしれません。