絵本日記「1年365冊」

『たろうがらすとじろうがらす』 | 言の葉のうつわ

『たろうがらすとじろうがらす』

2024.04.05

かこさとし  復刊ドットコム 2021年

1984年に描かれた名作絵本が復刻されました。

からすのパンやさんだけではない!愛すべきからすたちのお話です。

杉の林の中の太い木の穴にからすの一家が住んでいました。おとうさんとおかあさんと、二羽のこどもたち。名前はたろうがらすとじろうがらす。

雨の日は外に出られないので、つまらない。おとうさんはお仕事でいない。おかあさんもおつかいに。

二羽は雨の様子を眺めていました。それまでしとしと降っていた雨が、白い小さな丸いつぶに変わりました。

あられじゃ濡れないから外に出て遊ぼう!二羽は木の葉にあられを並べてお店屋さんごっこを始めました。

こんどは空からふわふわしたものが落ちてきました。

たろうがらすもじろうがらすも、口をあけてしゃんしゃん降ってくる雪を見上げていました。そして、どんどんふりつもる雪で素敵なのりものをつくりました。

「まあまあ、なにしてるの。ゆきで、まっしろになって。はやく うちへ はいりなさい」おつかいからもどったおかあさんが言いました。

二羽はくしゃみが止まりません。

「まあまあ。きっと ゆきのなかで あそんでいたので、かぜをひいたんだわ」

たろうがらすとじろうがらすは苦い薬をのんであたたかいベッドに入りました。

おとうさんのおみやげのおもちゃとおかしをねどこの中からじっと見ながら・・・。

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