2024.04.10
かんのゆうこ 文 江頭路子 絵 講談社 2013年
放課後の校庭で、はこちゃんたちは木の枝で砂に字を書いて遊んでいます。みくちゃんは「未来」、かおんちゃんは「花音」。二人の名前にはとっても素敵な意味があります。はこちゃんも「葉子」と書きました。でも、どんな意味?と聞かれても答えることができません。
そこへ陽太くんがやって来て、はこちゃんをからかいます。「やーい、やーい。葉っぱの子!」
はこちゃんは目にいっぱい涙をためて駆け出しました。公園のこかげでしくしく泣いていると、すみれたちが歌い始めます。
お家に帰ったはこちゃんはおかあさんに「葉子」の意味を聞きました。おかあさんの答えを聞いて、はこちゃんはこの名前が大好きになりました。
翌朝、学校に向かって歩いていると、陽太くんが待っていて、はこちゃんに謝りました。二人は仲良く並んで駆けだしました。