絵本日記「1年365冊」

『たいようオルガン』 | 言の葉のうつわ

『たいようオルガン』

2024.04.12

荒井良二  偕成社 2008年

太陽がオルガンを弾くのが、たいようオルガンです。

たいようオルガンに見守られて、ゾウバスが走ります。

朗らかで、楽しく、奥深い絵。

あたたかみのある手書きの文字。

文には極力助詞が省いてあるようです。

「ゾウバスはしる みちせまい みちほそい」

「ゾウバスおはよういって かぜきもちいい

 くさはえてる はなさいてる ちょうちょいる とりいる くもしろい」

まだ助詞が使えない年齢の子どもたちの言葉のようで、可愛く思えてきます。

まっかな夕焼けなか、ゾウバスは橋の途中で止まります。

たいようオルガンがつきオルガンにバトンタッチ。

しずかにお話が終わっていきます。

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