2024.04.15
ペク・ヒナ 作 長谷川義史 訳 ブロンズ新社 2020年
主人公は「グスリ」という名の犬。バンウリというお母ちゃんから生まれました。
おっぱいから離れてご飯が食べられるようになったときに、この家に来ました。その日からここの家族に。
お母ちゃんは多産なので、この辺にいる犬は全部家族かもしれない・・・誰かの遠吠えが聞こえてくると、グスリはいっしょうけんめいにこたえます。
この家の男の子はドンドン。おもらしやおねしょもするし、ぼくが面倒みてやらなきゃとグスリは思っています。
夜になってグスリはドンドンのベッドでいっしょに寝ようとしましたが、お腹の調子が悪くなってしまい、とうとうベッドの上で粗相を。
お父さんに怒られたグスリはベランダに出されます。すると、寝ていたはずのドンドンがお布団を持って部屋から出てきて、グスリを抱えてベランダで寝ました。
この心あたたまるお話を関西人の長谷川さんは関西弁で訳しています。なんとも言えない関西弁のニュアンスが一層このお話を引き立てています。そして、関西弁だとますます犬のグスリの気持ちがよく伝わってくるのです。
関西弁がお上手な人の読み聞かせをお聞きしたいな。