2024.04.19
エリック・カール 作 アーサー・ビナード 訳 偕成社 2013年
私はプレッツェルが大好きです。そのプレッツェルにこのような誕生秘話があったなんて(#^^#)
エリック・カールさんはドイツで育ったそうです。おばあちゃんからたくさんの昔話を聞き、その一つがこのプレッツェル発明物語。
パン作りの名人だったというエリックさんのおじさんの名前がそのままこの絵本の主人公のパン屋さんにネーミングされています。
毎朝、王様に焼き立てのロールパンを届けているパン屋さんのウィオルター。ある朝、牛乳の樽が倒れてこぼれてしまい、しかたなく水を使ってパンを焼きました。舌の肥えた王様はすぐに気がつき、ウォルターにこの国から出ていくように命じます。
どうかもう一度チャンスをくださいと懇願するウォルター。王様は条件を出しました。パン生地は一つ、朝日が三つ見えて、最高においしいパンを明日の朝までに配達すること。
ウォルターは夜通しさまざまなパンを試しました。でも、新しいパンは発明できません。ウォルターが長く伸ばしたパン生地を思いっきり宙に投げつけると、くるくるっともつれながら高く飛んだパン生地はバケツの水の中に落ちました。
奥さんのアンナはそれをオーブンで焼いてみました。
かりかりパンのような、ライ麦ブレッドのような、不思議にもつれた発明品は王様とお妃様のお気に召しました。こうして、ウォルターは国にとどまることができました。
ウォルターのプリッツェルは国中の人に喜ばれました。