絵本日記「1年365冊」

『くつやのねこ』 | 言の葉のうつわ

『くつやのねこ』

2024.04.21

いまいあやの  BL出版 2010年

民話「長靴をはいた猫」がアレンジされた作品。別冊太陽「この絵本が好き!2011年度版」の国内絵本ベスト1などを受賞しています。

貧しいくつやさんと暮らしているねこが知恵を働かせて森の奥にすんでいる魔物から次々と注文をとります。

しかし、魔物はお金を払いません。そこで、小さな靴をつくってもらって、魔物の城に出かけます。

「これは 世界で ただひとつの、たいへん めずらしく 高価な くつなのです。・・・・・・でも、いくら あなたでも、これが はけるような 小さなものに 変身するのは むりでしょう。そう、たとえば ねずみ、のような。」

ねずみにばけた魔物をねこはひとのみに。

くつやさんとねこはあるじのいなくなったお城に移り住み、新しい店を開きました。店はお客でおふれるようになりましたが、店さきに飾ってある小さな小さな不思議なくつを眺めては、みんな不思議に思うのでした。

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