絵本日記「1年365冊」

『ルラルさんのほんだな』 | 言の葉のうつわ

『ルラルさんのほんだな』

2024.04.23

いとうひろし 作  ポプラ社 2005年

 4月23日は世界図書・著作権デーです。それにちなんで、日本では「こども読書の日」に制定されています。

 本を読むことの楽しさを教えてくれる作品をご紹介します。

 ルラルさんの本棚には、厚い本、薄い本、大きい本、小さい本、たくさんの本が並んでいます。どの本も開くと楽しい物語が現れます。

 今日もルラルさんは物語の世界を旅しています。すると、ねこが窓から顔を出し、読んでほしいと言います。あとから、動物たちも続いて入ってきました。 ルラルさんが読んでくれたのは地面の裂け目をどんどん降りて行って地底の世界にたどり着くという物語。みんな夢中で聞いています。

 突然、ねずみが「あっ ぼく、そのあな しってる。」と叫びました。

 みんなに引っ張られて、ルラルさんは出かけます。大きな木の根元にぽっかり穴が開いています。 みんなに続いて、ルラルさんも穴の中を進みます。もしかしたら地下の世界まで続いているのかもしれません。ルラルさんはドキドキし始めました。

 すると、穴は行きどまりに。

 こんどはうさぎが知っている別の穴に入ることになりました。こんどこそ、地下世界に行けそうと思ったら、ひょっこり地面に戻ってしまいました。トンネルだったんですね。

 そのあともみんなで穴をみつけ合いました。

 お日さまが傾いてきました。みんなは、またルラルさんのお家で夜遅くまで本の続きを読んでもらいました。

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