絵本日記「1年365冊」

『としょかんのねこ』 | 言の葉のうつわ

『としょかんのねこ』

2024.05.20

みやかわけんじ 作  たばたごろう 絵  おのみちよ 文  新世研 2001年

いなかの古い図書館に1匹のねこが住んでいました。窓からはお城が見えます。見渡す限りの本の山。ここにはおいらの大好きな母ちゃんや兄ちゃんたちの思い出もつまっている。

おいらは読書が好き。お気に入りはねこの話。お話のねこのように、おいらも冒険をしてみたい!

平穏で退屈な日々が過ぎて行くなかで、ニュースが飛び込んできた。

「あたらしい としょかんが できるんだってよ。すんげえ でっけえ ビルらしいぞ。」

おいらは、遠い未知の世界を見てみたくなった。

引っ越しのトラックがやって来た。おいらは荷物の隙間に入り込んだ。トラックが出発!とうとう広い世界へ一歩踏み出した。

トラックの荷台が開けられたとき、おいらは飛び出そうとした。その瞬間に太い腕に抱きかかえられた。

身動きできない。おじさんは「フレンド」と言って撫でてくれた。「フレンド」って心地よい響きだ。

ここは本を作っている出版社だった。おいらを捕まえた人はこの会社の社長さんだった。今でもおじさんは「フレンド」と呼んで食べ物をくれる。

いつかおじさんといっしょに冒険の旅に出てみたい。

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