2024.05.30
トーマス・ミュラー 作・絵 堀込・ゲッテ由子 訳 エディション・エフ 2018年
イエスズメはヨーロッパを中心に分布するスズメ。日本のスズメより少し大きい体をしています。
春、イエスズメは家さがしを始めます。適した場所がみつかると、呼びかけるように歌います。すると、若いめすが歌声にひかれて飛んできました。
こうして、2羽のイエスズメは結婚し、巣作りを始めました。巣が完成し、めすが卵を産みました。親鳥はかわりばんこに卵を温めます。
13日でひなが生まれ、親鳥はひっきりなしに食べ物を探して与えます。巣の中はいつもきれいに保たれています。
16日間を過ごした子どもたちは巣立ちます。でも、数日間は親鳥が食べ物をとってきて与えてくれるのです。自分で食べ物をとれるようになったら、いよいよひとり立ち。
イエスズメはとても社交的なので、巣立った仲間たちとすぐに友だちになります。
人間と共存しながら、たくましく生きているイエスズメが愛情をもって描かれてる作品です。
最近、あまりスズメを見かけなくなりましたね。なんだか、寂しい気持ちです。