2024.06.08
川北亮司 文 石井聖岳 絵 くもん出版 2010年
ぼくはふしぎな音で目を覚ましました。じゃららら じゃららん しゅしゅるる るるるん
家の屋根にたくさんの毛が生えて、風に揺れています。
ぼくは急いで床屋さんに走りました。床屋さんはぼくの家を見て、どこかに電話をかけました。
消防車が走ってきました。「きり、ふんしゃーっ!」毛はしっとり濡れました。
床屋さんは屋根に上ってシャキシャキ シャシャシャ。また床屋さんはどこかに電話。
どすこい どすこい おすもうさんがやって来ました。おすもうさんたちはたくさんの髪の毛を集めます。
次にやって来たのは大きなトラック。屋根の髪の毛のシャンプーを始めました。みんなも、おすもうさんたちも屋根に上って手伝います。
消防車がまたやってきて水をかけますが、なかなかきれいに洗い流せません。サーカスのぞうたちもかけつけました。ぞうたちは一斉に放水します。
タオルで乾かすのは、プテラノドン。
タオルドライのあとは風の神さまの熱い風で仕上げです。
家にはえた髪の毛はばっちりセットされました。