2024.06.09
ヘウォン・ユン 作 ふしみみさを 訳 光村教育図書 2019年
土曜日はプールの日。朝、お腹が痛くなった。ママが熱をはかってくれたけれど、なかった。
プールに着いた。ママは終わる頃に迎えに来ると言った。
わたしはできるだけゆ――――――っくり着替えた。トイレも3回行った。メアリー先生が「あつまって!」と呼んだ時、いちばんあとから出て行った。
みんなは水しぶきをあげてプールに飛び込んだけれど、わたしはずっとプールサイドに座っていた。教室が終わってから、帽子をとってシャワーを浴び、髪をぬらした。
次の土曜日はもっとお腹が痛くなった。
メアリー先生はいっしょに水に入ってみないと誘い、わたしをだっこしてプールに入れてくれた。水はあったかくて、お腹の痛いのが少し良くなった気がした。
その夜、お風呂でバタ足の練習をした。
次の土曜日、メアリー先生の始まりの合図の笛で、わたしは一人でプールに入った。ヒトデごっこをして、水に浮いた。みんなでバタ足の競争もした。
おなか いたいの、バイバーイ!