絵本日記「1年365冊」

『なんだかへんなのね』 | 言の葉のうつわ

『なんだかへんなのね』

2024.06.18

内田麟太郎 文  岡田伸也 絵  絵本塾出版 2013年

タヌキのおじさんが、へのぼん へのぼんと歩ていると、いばったイカに会いました。

「こんにちは。イカさん。」とあいさつをすると、イカは怒り出しました。「いかとはなんだ、いかとは!おれが タコや ヒラメや メダカいかの つまらないものだと おもっているのか!きさまは!」

あっちこっちを眺めながらしばらく行くと、空き地に「空あり」と看板が立っていました。

タヌキのおじさんは「そらあり」と読みました。見上げると空が広がっています。「それにしても、ちと しんせつすぎないかなあ、この かんばん」

次の日も、タヌキのおじさんは、へのぼん へのぼんと町へ歩いていきました。

「空あり」の看板が無くなっています。見上げると、空はありました。

知恵のあるキジネコに出会って、「空あり」は「あきあり」と読むんだということも教えてもらいました。

人のいいタヌキのおじさんにほんわかする絵本です。

『なんだかへんなのね』 | 言の葉のうつわ 『なんだかへんなのね』 | 言の葉のうつわ

お問い合わせ

講演依頼や読み聞かせなど
お気軽にお問い合わせください