2024.06.18
内田麟太郎 文 岡田伸也 絵 絵本塾出版 2013年
タヌキのおじさんが、へのぼん へのぼんと歩ていると、いばったイカに会いました。
「こんにちは。イカさん。」とあいさつをすると、イカは怒り出しました。「いかとはなんだ、いかとは!おれが タコや ヒラメや メダカいかの つまらないものだと おもっているのか!きさまは!」
あっちこっちを眺めながらしばらく行くと、空き地に「空あり」と看板が立っていました。
タヌキのおじさんは「そらあり」と読みました。見上げると空が広がっています。「それにしても、ちと しんせつすぎないかなあ、この かんばん」
次の日も、タヌキのおじさんは、へのぼん へのぼんと町へ歩いていきました。
「空あり」の看板が無くなっています。見上げると、空はありました。
知恵のあるキジネコに出会って、「空あり」は「あきあり」と読むんだということも教えてもらいました。
人のいいタヌキのおじさんにほんわかする絵本です。