絵本日記「1年365冊」

『われたたまご』 | 言の葉のうつわ

『われたたまご』

2024.06.22

フィリピン民話  小野かおる 再話・画  福音館書店 2024年

みふうずらの夫婦がちょっと出かけた間に、巣の中の大切な卵が全部割れてしまった。そばに馬の足跡があったので、夫婦は馬の所に行き、どうして巣の上を駆けたのかを聞いた。馬は、にわとりが騒いだからびっくりしたのだと言う。そこで夫婦はにわとりにどうして騒いだのかと聞きに行った。にわとりは、さるが椰子の実を落としたからだと答えた。次はさるに会いに行き、それから水牛をたずね、そして、へび、かめ、ほたる、蚊に聞いて回った。

最後に訪れたのは、ユアンの家。どうして蚊帳なんか吊るすのかと聞いたら、ユアンは答えた。「ちを すわれるのが いやだからだよ。」

みずうずらの夫婦は割れた卵のところに帰っていきましたって。

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