2024.06.26
谷川俊太郎 詩 柳生弦一郎 絵 福音館書店 1982年
谷川修太郎さんの詩集ですが、表紙絵の顔に続き、本編には数々の顔が描かれています。
おもしろかったり、ちょっぴりこわかったり、どれもとてもユニークな表情をしています。
全部で六編の詩が収められていますが、さいごの詩は「じゅうにつき」。
興味深いことに「ろくがつ」から始まっているのです。
ろくがつは ふるい にんぎょう
あめの しずくにぬれた がらすのむこうを みつめる ひとみ
どこへもいかずに たたずんで だれかを まっている
・・・・・・
美しい水無月の情景です。