絵本日記「1年365冊」

『みみをすます』 | 言の葉のうつわ

『みみをすます』

2024.06.26

谷川俊太郎 詩  柳生弦一郎 絵  福音館書店 1982年

谷川修太郎さんの詩集ですが、表紙絵の顔に続き、本編には数々の顔が描かれています。

おもしろかったり、ちょっぴりこわかったり、どれもとてもユニークな表情をしています。

全部で六編の詩が収められていますが、さいごの詩は「じゅうにつき」。

興味深いことに「ろくがつ」から始まっているのです。

 ろくがつは ふるい にんぎょう

 あめの しずくにぬれた がらすのむこうを みつめる ひとみ

 どこへもいかずに たたずんで だれかを まっている

 ・・・・・・

美しい水無月の情景です。

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