絵本日記「1年365冊」

『ひとあし ひとあし』 | 言の葉のうつわ

『ひとあし ひとあし』

2024.06.30

レオ=レオニ  谷川俊太郎 訳  好学社 1975年

小さな緑色のしゃくとりむしがいました。

ある日、はらぺこのこまどりがしゃくとしむしにとびつこうとしたけれど、しゃくとりむしは「ぼくは便利なんだから食べないでおくれ」と言った。こまどりのしっぽをはかると、5インチだった。

フラミンゴのくび、おおはしのくちばし、さぎのあし、きじのしっぽ、はちどりもはかった。

ある朝出会ったナイチンゲールは「わたしの歌をはかってごらん。でないと、朝ごはんに食べちゃうよ」と言った。ナイチンゲールは歌い、しゃくとりむしははかりにはかった。

ひとあし、ひとあし。そして、いなくなった。

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