絵本日記「1年365冊」

『ふわふわ』 | 言の葉のうつわ

『ふわふわ』

2024.07.01

村上春樹 文  安西水丸 絵  講談社 2023年

1998年に発行された作品が25年ぶりにサイズやレイアウトを変更して刊行されました。

ぼくは子ども。小学校にあがる前の年齢。

ぼくはあらゆる猫が好きだけれど、いちばん好きなのは年老いた大きな雄猫。昼寝をしているときにそのとなりにごろりと寝ころぶのが好き。

毛並みがみっちりしていて、とてもふわふわしていて、がらがいりくんで美しかったので、「だんつう(緞通)」という名前を父がつけた。

「ぼく」の目をとおして猫を眺める言葉が、とても哲学的なのです。

猫から、たとえばこんなことを学んだとぼくは語っています。

 幸せとは温かくて柔らかいことであり、それはどこまでいっても、変わることはないんだというようなこと。

『ふわふわ』 | 言の葉のうつわ 『ふわふわ』 | 言の葉のうつわ

お問い合わせ

講演依頼や読み聞かせなど
お気軽にお問い合わせください